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網膜の病気

網膜の構造

網膜の病気

眼球をカメラにたとえると網膜はフィルムにあたる部分です。レンズに相当する角膜、水晶体から入った光がフィルムに相当する網膜に当たると電気信号に変えて、視神経を介して脳に刺激を伝え、「物が見える」という事になります。 網膜は10層構造をしており、表面側の9層を感覚網膜、最も深い部分を網膜色素上皮といいます。物を見る中心部を黄斑部と呼び、光に対して最も敏感な部分です。

網膜剥離

1.裂孔原性網膜剥離

網膜剥離の中で最も多くみられるもので、網膜に裂け目(裂孔)や孔(円孔)が開いてしまい、眼の中の水(液化硝子体)がその孔を通って感覚網膜と網膜色素上皮の間に入り込む事でおこります。網膜に孔が開く原因として老化、網膜の萎縮、外傷などがあります。はがれた網膜は光の刺激を脳に伝える事ができません。また、はがれた網膜には栄養が十分いきわたらなくなるため、網膜剥離が長く続くと網膜の機能が低下していきます。特に黄斑が長くはがれていると、たとえ手術によって網膜が元の位置に戻せたとしても、視力低下などの後遺症を残します。網膜剥離は治療せず放置した場合は失明する可能性の高い病気です。どの年齢でも網膜剥離になる可能性がありますが20代と50代で多いといわれています。 網膜裂孔・円孔だけで網膜剥離がおこっていなければレーザーによる網膜光凝固あるいは網膜冷凍凝固で網膜剥離の予防ができます。網膜剥離がすでにおこってしまえば手術が必要になります。 手術は大きく分けて2つの方法があります。一つはバックル手術です。眼球の外側から網膜の孔に相当する部分を冷凍凝固などを行って剥離した網膜をはがれにくくし、さらにシリコンでできたあて物(バックル)をあてます。すべての操作は眼球の外側で行います。もう一つの方法は硝子体手術です。眼の中に細い手術器具を入れ眼の中から網膜剥離を治療する方法です。眼の中に空気や特殊なガスをいれ網膜を押さえつけるため、手術後にうつ伏せなどの体位制限が必要です。

2.非裂孔原性網膜剥離

牽引性網膜剥離と滲出性網膜剥離とあります。 牽引性網膜剥離は眼内に形成された増殖膜が網膜を牽引することによって網膜が剥離します。増殖膜が起こる原因として重症の糖尿病網膜症や高血圧や動脈硬化によって起こる網膜静脈閉塞症などがあります。 滲出性網膜剥離は網膜内あるいは網膜色素上皮側から滲出液が溢れ出してきたために網膜が剥離します。ぶどう膜炎など眼内の強い炎症でみられます。

黄斑上膜

黄斑部にオブラードのような薄い膜が張る病気です。硝子体が加齢とともに変化し網膜面からはずれてきます。このとき黄斑部で薄い硝子体の膜が残りこれを土台として細胞の増殖が起こり膜になるといわれています。進行すると膜が黄斑を引っ張り、網膜に皺がよったりむくんだりして、視力が低下したりゆがんで見えるようになります。進行しても失明する事はありません。片方の目だけに起こっている場合は症状を自覚しない事もあります。網膜のむくみの状態、視力、変視症の程度などから手術を決めます。症状がそれほど強くなかったり自覚症状がなければ急いで手術をする必要はありません。手術は硝子体手術を行い、薄い膜を網膜から取り除きます。

黄斑円孔

黄斑円孔とは黄斑部の中心に孔が開いてしまったものです。特発性、近視性、外傷性、続発性に分類されますが、最も頻度の高い特発性について述べます。 60-70歳代の女性に多く、近視がほとんどないか遠視の人に多いといわれています。加齢によって変化した硝子体が網膜を引っぱることによって黄斑部に孔が開いてしまいます。徐々に視力が低下し物がゆがんで見える変視症や見たい部分が見えない中心暗点を自覚するようになります。近視性のものと違ってこの円孔から網膜剥離に進行する事はほとんどありません。また、視力低下や中心暗点が生じても失明にいたることはありません。硝子体手術を行い牽引している硝子体を除去し、空気あるいはガスを注入します。術後うつ伏せ姿勢をとり円孔に空気あるいはガスが当たるようにします。

三木眼科

院名
三木眼科
科目
眼科
院長名
三木 大二郎
住所
東京都練馬区東大泉1-37-1 マルキシビル3階
最寄駅
西武池袋線「大泉学園駅北口」より徒歩2分
電話番号
03-5387-1233

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